失う目
彼女は生まれてからずっと、川の前にあるマンションに住んでいる。
彼女が生まれるとき、彼女の母親が買った部屋だ。
小学生だったある日、彼女は2階下に住む友達を訪ねた。
窓の外には、彼女の暮す部屋から見る風景と、全く同じものが在った。
けれど、その風景は彼女にとって全く違うものだった。
全部が、近すぎる。気持ちが悪かった。
彼女の目は、このマンションのこの部屋のこの窓に作られた。
彼女が大人になるまでに、周りの風景はどんどん変わっていった。
覆われたり、掘られたり、伸びたり、消えたりした。
「マンションの前が川だから、目の前に家が建つことはないだろう」
それが決め手となって、彼女の母親はこの部屋を買った。
いつか、彼女はここを去るのだろうか。
その前に、ここが無くなるということもないこともない。
彼女は、この目を失うのだ。
このたびFlussでは、前田エマの3年ぶりとなる個展を開催いたします。
「失う目」と題された本展では、とあるマンションの一室から見える風景を通して、ひとりの人間の「目」が作りあげられる過程をたどっていきます。
建物が作り出す風景を切り取り提示する「目」。親が選んだ一室で育つ価値観という「目」。成長しそのことを疑う自分自身の「目」。
「上書きされ続ける記憶のなかの風景」をテーマに制作を続ける前田が、4年ほど前から強く関心を抱く「親(家族)」に対する疑問や感動を手がかりにして、インスタレーションを展開します。
前田エマ 個展
「失う目」
日時 2018年3月16日(金)〜18日(日) 23日(金)〜25日(日) 計6日
13時〜20時
※イベント開催のため
3/24は18時まで
3/25は17時までとなります。
入場料 500円(お菓子と飲み物付き)
3月16日(金) オープニング・トークイベント 「家と家族と東京と」本イベントは予約を締め切りました
3月24日(土) She is BOOK TALK vol.6 「変身のとき in Fluss 前田エマ×田中茉裕」
3月25日(日) 朗読会 「ピアノを習っていたの」
前田エマ
1992年神奈川県生まれ。東京造形大学在学中にウィーン芸術アカデミーに留学。主な展示に、個展「アトリエE17のこと。」 (荻窪6次元/ 2014)、
個展「Mirrors and Windows」(代々木八幡NEWPORT / 2015)、「VOCA展」(上野の森美術館/ 2016)など。ミュージシャンとコラボレーションした朗読イベントを行ったり、現在3本の連載を持つなど、活動は多義に渡る。ナウファッションエージェンシー所属。
http://emma-rian.blogspot.jp
http://www.nowfashion.co.jp/models/emma-maeda/

オープニング・トークイベント
「家と家族と東京と」
3月16日(金)
開場19:00
開始19:30
参加費 1,000円
ゲスト 青柳文子(女優・モデル)
前田と非常に仲が良い、青柳文子さんをゲストにお迎えし、トークイベントを開催いたします。
東京で生まれた青柳さんは、物心つく頃にご家族で大分県の別府へ移り住みます。中学生になった彼女は、ひとり北海道へ山村留学。その後は別府へ戻り、高校生活を終えると再び東京へ。東京で働き家族をつくり、現在は一児の母です。
一方の前田は、生まれてから一度も実家を出たこともなく、出る気もなく、25歳の今日まで、ずっと同じ場所で暮らしています。前田が生まれ育ったのは神奈川県の、都会でもなく田舎でもない中途半端な住宅街。家や生活、一緒に暮らす人間を選ぶことを全く持って放棄してきた彼女ですが、そこにはそれなりの理由があるとのことで…(彼女は結婚願望がないどころか、結婚に対して山のような疑問を持っているそう)。
正反対の人生を送ってきたふたりですが、東京で人生を送ることについて、常に疑問を持っています。東京を戦場として生きる女ふたりが、家を選ぶこと、家族を持つこと、そして自身が育った環境が人生に与える影響について語り合います。
青柳文子(あおやぎ ふみこ)
1987年12月24日生まれ、大分県出身。モデル・女優。独創的な世界観とセンスで同世代女性の支持を集め、雑誌に、映画、TVドラマなど多方面で活躍中。昨今では、映画や旅行について、コラムを連載するほか、ファッション・ビューティ関連商品のプロデュースを行うなど、多彩な才能に人気を博している。
https://www.instagram.com/aoyagifumiko/
https://twitter.com/aoyagifumiko
本イベントは予約を締め切りました

朗読会
「ピアノを習っていたの」
3月25日(日)
開場17:30
開始18:00
参加費 2,000円
〈朗読とか〉 前田エマ
〈ピアノ演奏〉 小松陽子
「クリスマスの日、サンタさんはピアノを持って来た」
4歳から17歳までピアノを習っていたという前田エマ。彼女は、同じマンションに住む先生のところにレッスンに通っていました。練習をしてこないし、いつまでたっても楽譜が読めない。側から見たらやる気のないように見える彼女でしたが、周りの友達が次々と辞めていくなか通い続けました。
朗読をする際、いつもは他人の書いたテキストを読む彼女ですが、今回は初めて自身で書いたエッセイを読みます。
また、本展のテーマのひとつとなっている「家族」について書かれた小説などの朗読も披露する予定です。
本展の会場となっているFlussで、平日はピアノ講師を務める小松陽子がピアノを演奏します。彼女は、本展の会場音楽も手掛けています。
ピアノやギター、歌など、前田エマも演奏に参加します。
朗読と音楽のコラボレーションをお楽しみください。
小松 陽子
福島県生まれ、ピアニスト/作曲家。5歳よりピアノを始め、音大、大学院にてクラシックピアノを学ぶ。
卒業後、演奏者として様々なライブやレコーディングに参加する傍ら、作曲活動を始める。2013年より活動を開始。コンピレーションアルバムへの参加、ショートフィルム、映像への楽曲提供なども行なっている。
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